〈 ヤマイモ 〉
 ―広がる土の香りと深い旨み。
  トロトロ感が心地よい秋の恵み。


 昔から「畑のウナギ」と称され、精のつく食べ物として知られるヤマイモ。中国原産で大昔、日本に伝来したといわれています。
 ひと口にヤマイモといっても、幾つか種類があります。代表的な品種は筒状のナガイモ(長芋)、平たい扇形のイチョウイモ(銀杏芋)、球形のヤマトイモ(大和芋)の3種。ちなみにヤマノイモとも呼ばれる細長いジネンジョ(自然薯)は、日本原産でヤマイモとは別種になります。
 ヤマイモの中で生産量が最も多く、ここ数年、人気が高いのはナガイモです。北海道や東北、信州等の寒冷山間地、中国地方の砂丘地帯を中心に広く栽培されています。粘りや香りは、野性味の強いイチョウイモ・ヤマトイモに比べて優しい感じ。水分が多く、すりおろすとよく伸びるのが特色です。
 貯蔵性が良いので、ほぼ一年中出回っていますが、旬はなんといっても収穫期である9〜11月です。ヤマイモ類はジアスターゼ等の消化酵素を大量に含んでおり、 滋養強壮だけでなく、消化促進にも効果的。夏場に弱った胃腸を癒すと共に身体を元気にしてくれる、まさに秋口に最適の野菜です。
 すりおろしたものは、マグロ等の赤身の刺身やそばにかけて「山かけ」に。だし汁でのばしたものは麦飯にかけて「とろろ飯」に。心地よいトロトロ感の中、ほのかに広がる土の香り、旨みは格別の味わいです。秋が深まったら、碗物として白身魚にかけて蒸し上げたり、だしを張った土鍋におろしヤマイモでつくった団子を入れ、浮いたところをポン酢でいただくのも一興です。
 またスライスすればサクサクとした食感が楽しく、酢の物や和え物、サラダ、はさみ揚げ等の天ぷらにぴったりです。買う際はずっしりと重く、皮にツヤとハリがあるものを選ぶといいでしょう。





●取り寄せ情報

ナガイモ
5kg・1900円
(昨年実績・送料別)
※お届けは9月中旬以降になります。
  本年の価格は未定です。


〒689-2201
鳥取県東伯郡大栄町西園
[農家]浜田二郎
TEL 0858(37)3760

ヤマイモ(ヤマノイモ科)
タンパク質の吸収を高め滋養強壮に効果的なムチン、消化を促し、コレステロール・発ガン物質を抑えるジアスターゼ・アミラーゼが豊富です。





長芋のタラマヨ グラタン

■材料(4人分)*写真は1人分です。

長芋

500g

絹ごし豆腐

2丁

タラコ

2腹

レモン汁

少々

マヨネーズ

1カップ

薄口しょうゆ 小さじ1弱
こしょう 少々
刻みのり、大葉(千切り) 各適宜

■作 り 方
1. タラコは中身を出し、レモン汁を加えて混ぜ、半量はトッピング用に残す。
2. 長芋は皮をむいて酢水にさらし、すりこ木でたたいてつぶす。豆腐はさっと茹でてザルに上げ水気を切り、一口大に手でちぎる。
3. 1.にAを加えてよく混ぜ、2.を入れてさっと混ぜ合わせる。
4. 薄く油を塗った耐熱皿に3.を入れ、残しておいたタラコを上にのせ、温めておいたオーブントースターで約10分焼く。焼きあがったら刻みのりと大葉を振り掛けていただく。


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