「お客様の喜ぶ顔が私たちの宝もの」。
このコーナーでは、あじかんのさまざまな「仕事」を紹介します。
【静岡工場】
〜技術と真心が良い製品の隠し味〜
HACCPの手法で、安全で高品質な製品を製造。
熟練の技と熱い心が自慢です。


 東海道五十三次で有名な大井川が近くを流れ、空気の澄んだ日には雄大な富士山が望める──。そんな恵まれたロケーションに立つのが静岡工場(静岡県島田市)です。
 玉子焼製品やおぼろ、かに風味蒲鉾といった基軸製品の製造だけでなく、新製品の開発支援も担っています。前号の研究開発センターが手掛けた試作品を実際のラインに乗せて試験的に製造。支障なく本生産できるかどうか、食感や保存性を入念にテストします。
 製造拠点の柱として工場内には食品製造における衛生管理基準「HACCP(ハサップ)」を導入しています。
 清潔エリアに立ち入る際の手の洗浄やエアーシャワーの義務付け、原料の入った箱は直接製造室に入れず、いったん別の場所で開けて中身だけ搬入するなど、外部からの菌侵入や異物混入を防いでいます。また、包装後の殺菌も一般より厳しい基準で実施しています。
 常に均一な製品をお届けするため、ラインでは経験豊富なスタッフが目を光らせています。たとえば玉子焼の場合、その日の温度や湿度、ネタの状態をみながら焼き加減を微妙に調節。鍋の温度や味、はがれ・焦げの有無などを一定時間ごとに細心の注意でチェックしています。
 これからも、より美味しく安全な、高品質の製品づくりをめざして頑張ります。





【静岡工場の仕事】
ISO品質マネジメントシステムに関する業務
研究開発センターと連携した新製品の開発
既存製品の製造
製品等の在庫管理
品質管理に関する業務
エネルギーの節減と環境保全の推進
労務・資材管理・生産計画・施設設備の保全・庶務等、その他の業務
 
あじかんといえば、おなじみの「玉子焼」。
卵にまつわるちょっとユニークな雑学集です。
第3回 殻はゴミにあらず

もったいない程の量
 卵は物価の優等生、と前回お話しましたが、「完全栄養食」というカンムリもよく付きます。実際、ビタミンC以外のすべての栄養素を含有。とりわけ肝機能を高めるたんぱく質(アミノ酸)、たんぱく質を力に変えるビタミンB2、脳や神経の働きを活発にし老化を防ぐレシチンの量がズバ抜けています。もっともこれは卵黄・卵白の話。食べることのない殻の部分はカシャッと割ったら、そのまま捨ててしまいます。
 実は読者の皆様からも「殻は何かに使えないの?」とのおハガキをたくさん頂戴します。
 1週間に10個の卵を食べると、殻の数は1年でなんと500個強に達し、重さに換算すると3〜4kgにもなります。う〜ん、確かにポイポイ捨てるのはもったいない気がしますね。

成分と強度を活用
 殻の成分は90%以上が炭酸カルシウム。動物の骨や貝殻と同じ成分です。厚さは平均0.36mmと薄いものの、意外にも約3kgの荷重に耐える力があります。横からの衝撃にはもろいのですが、縦(てっぺんや底)から加わる力には強く、なかなか割れません。
 この「成分」や「強さ」に着目すると、使い道のなさそうな殻も立派に利用できるのです。

【炭酸カルシウム(成分)に注目】
●家庭菜園やガーデニングに
殻を細かく砕いて菜園や植木鉢の土に混ぜ込みます。
炭酸カルシウムはアルカリ分なので土中の酸性が中和され、とても良い土に。植物がすくすく育ちます。
●入浴剤に
殻をよく洗って砕き、いらなくなったストッキングやネットに入れます。後はお風呂の蛇口に吊るしてお湯を張るだけ。殻の成分がある種の「温泉効果」となって肌がツルツルになるといわれています。

●小梅を漬ける時に
お弁当でおなじみの小梅漬け。あのカリカリした食感を引き出すのに殻が活躍します。酸で実が軟化するのを殻の成分が抑えるのです。殻を丹念に洗って天日干にし砕いてガーゼに包みます。梅・焼酎・塩と一緒にビンに漬け込みます。

【強さに注目】
●ガスコンロの汚れ・フライパンの焦げつき落としに
煮こぼれ等で汚れがちなガスコンロの受け皿。熱で汚れがこびりつき、なかなか落ちませんね。こんな時は細かく砕いた殻を受け皿に置き、洗剤をたらしてスポンジでこすります。殻がタワシの働きをしてきれいに落とせます。フライパンや鍋の焦げつきにも有効です。

●グラスのくもり取り等に
普通に洗っただけでは落ちにくいグラスのくもりやくすみも「粉砕殻+洗剤」で取れます。口が狭くて手の入れにくいビン類も「粉砕殻+洗剤」を入れてシャカシャカ振り洗いしましょう。

※以上の効果は実施条件や個人差等により変ってきます。

 いかがでしたか? 殻の便利さに興味を持たれた方は、ぜひ一度お試しください。

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